ABE認定のしくみと、学校選びでの見方を整理しました。
✨ この記事でわかること
- ABE認定とは何か(正式な名前と、認定しているところ)
- 美容師国家試験の「指定校」との違い
- 学校選びで、ABE認定をどう見ればいいか
✨「美容が好き」からはじまる、未来の選択肢
「パンフレットに『ABE認定校』と書いてあるけれど、何のこと?」「認定校のほうが、いい学校なの?」
ABE認定は、名前はよく見かけても、中身はあまり知られていない制度です。この記事では、制度を運営している団体の公式情報をもとに、ABE認定のしくみと、学校選びでの見方を整理しました。
💡 ABE認定のしくみを知る
ABE認定の正式な名前は「エステティック等認定制度」です。公益社団法人日本理容美容教育センターが運営していて、ABEは英語名(The Authorization system of Barber and Beauty Expert)の頭文字です。
対象になっているのは、エステティック・ネイル・メイクアップ・まつ毛エクステンションの4つの分野です。この4分野について、基準を満たした授業を行っている理容師・美容師の養成施設(専門学校など)が認定されます。
何が認定の基準になっているの?
基準のひとつが、分野ごとの授業時間です。
| 分野 | 授業時間の基準 |
| エステティック | 理論5時間+実習25時間 |
| ネイル | 理論5時間+実習30時間 |
| メイクアップ | 理論5時間+実習25時間 |
| まつ毛エクステンション | 理論15時間+実習20時間 |
このほか、講師がサロンで業務ができる程度の知識と技能を持っていること、1クラス40人以下であること、教室の広さなども基準になっています。
認定校で学ぶと、何ができるの?
ABE認定校の在校生は、分野ごとの認定試験(筆記と実技)を受けることができ、合格すると認定証が交付されます。美容師免許の勉強とは別の分野の学びを、在学中に形として残せるのが特徴です。
💡 まつ毛エクステンションの認定と、美容師免許の関係
まつ毛エクステンションの施術には、美容師免許が必要です。ABEのまつ毛エクステンションの認定は、学んだことを示すものですが、免許の代わりにはなりません。
💡 美容師国家試験の「指定校」とは別のもの
学校選びでよく一緒に出てくるのが、「美容師養成施設」としての指定です。美容師国家試験を受けるには、都道府県知事が指定した美容師養成施設を卒業する必要があります。課程や修業年限などの基準は、国が定めています。
ABE認定は、この指定とは別の、追加の認定です。ABE認定校でなくても、美容師国家試験は受けられます。
| 美容師養成施設の指定 | ABE認定 | |
| 何のためのもの | 美容師国家試験の受験資格を得るため | エステ・ネイル・メイク・まつ毛エクステンションの教育を認定 |
| 決めるところ | 都道府県知事(基準は国が定める) | 公益社団法人日本理容美容教育センター |
| 美容師を目指すうえで | 必須 | 必須ではない |
🌿 学校選びでは、どう見ればいいの?
ABE認定は、「美容師免許の勉強に加えて、エステやネイル、メイク、まつ毛エクステンションも学んでおきたい」という人にとって、確認しておきたい材料のひとつです。反対に、ヘアの仕事にしぼって考えている人にとっては、決め手になるものではありません。
学校全体の良し悪しをまとめて保証するものではないので、次のようなことも合わせて確かめてみてください。
- 4分野のうち、どの分野の授業があるか
- その授業は必修か、自分で選べるのか
- 認定試験を受ける時期と、費用がかかるかどうか
- 実習の量と、講師の実務経験
- 就職のサポートと、卒業生の進路
こうしたことは、パンフレットだけではわかりにくい場合もあります。気になる学校の説明会や個別相談で、直接たずねてみるのがおすすめです。
保護者の方へ
「認定校」という言葉は安心材料に聞こえますが、ABE認定が対象にしているのは、エステ・ネイル・メイク・まつ毛エクステンションの4分野です。お子さまが何を学びたいのかと合わせて見ると、判断材料として使いやすくなります。
まとめ
- ABE認定は、公益社団法人日本理容美容教育センターの「エステティック等認定制度」です
- 対象は、エステ・ネイル・メイク・まつ毛エクステンションの4分野です
- 美容師国家試験の受験資格(美容師養成施設の指定)とは別のもので、なくても国家試験は受けられます
- 4分野も学びたい人にとっての判断材料のひとつで、学校全体の良し悪しを保証するものではありません
出典:公益社団法人日本理容美容教育センター「ABE認定制度について」、厚生労働省「理容師・美容師免許の取得まで」(いずれも2026年9月確認)
