男性のお客様に、美容師ができること。理容師との違いも整理します。
✨ この記事でわかること
- 男性のお客様に、美容師が提供しているメニュー
- 美容師と理容師、それぞれの仕事の範囲の違い
- 数字で見る、男性と美容の仕事のいま
- 男子にとって、美容の仕事が進路の選択肢になる理由
✨「美容が好き」からはじまる、未来の選択肢
「美容師って女性の仕事でしょ?」「男で美容の学校に行くのは少数派?」「メンズ美容って実際どれくらい仕事になるの?」
そんな疑問や不安を感じている人もいるかもしれません。
この記事では、男性のお客様に美容師ができること、よく比べられる理容師との違い、そして数字で見た「男性と美容の仕事」のいまを整理します。「ちょっと気になる」くらいの気持ちで、読んでみてください。
💡 美容師が男性のお客様に提供しているメニュー
美容室のメニューは、男性のお客様にも幅広く使われています。たとえば、こんなものがあります。
| メニュー | 内容 | ポイント |
| カット・カラー・パーマ | 髪型をつくる、美容師の基本の仕事 | 骨格や髪質、仕事や学校の決まりなどに合わせて提案します |
| 眉デザイン | 顔立ちに合わせて、眉の形を整える | 眉は、顔の印象を大きく左右するパーツです |
| スカルプケア(頭皮のケア) | 頭皮の汚れを落とし、マッサージなどで頭皮を整える | 髪だけでなく、頭皮の状態にも目を向けるメニューです |
| メンズメイク | 肌の色むらやくすみを整えるベースメイクなど | 撮影や式など、人前に出る日の前に頼む人もいます |
| 顔まわりの身だしなみ | 化粧に付随する軽い顔そりなど | 美容師ができる顔そりは、化粧に付随する軽いものに限られます。本格的なシェービングは理容師の仕事です |
なかでも、眉やまつ毛などの目元のメニューは、男性の利用が伸びている分野です。民間の調査では、男性がアイビューティーサロン(まつ毛や眉を専門にするサロン)に使ったお金は、2026年に274億円と推計され、前年より46.4%増えました((株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ)。
💡 美容師と理容師、何が違うの?
男性の髪を扱う仕事には、美容師のほかに「理容師」があります。どちらも国家資格ですが、法律で決められている仕事の中身が違います。
- 美容師:パーマ、結髪(けっぱつ:髪を結うこと)、化粧などの方法で、容姿を美しくする仕事(美容師法 第2条)
- 理容師:頭髪の刈込(かりこみ)、顔そりなどの方法で、容姿を整える仕事(理容師法 第1条の2)
いちばんわかりやすい違いは「顔そり」です。ひげそりなどの本格的な顔そりは理容師の仕事で、美容師ができるのは、化粧に付随する軽い顔そりだけです。
どちらの免許も、国の基準を満たした養成施設(美容学校・理容学校)を卒業し、国家試験に合格して取ります。顔そりまで含めて男性の身だしなみを整えたいなら理容師、カラーやパーマ、メイク、まつ毛や眉まで幅広く扱いたいなら美容師、というように、やってみたいことから考えてみるのもひとつの方法です。
📊 数字で見る「男性と美容の仕事」
「美容師は女性の仕事」というイメージがあるかもしれません。でも、国勢調査(2020年)によると、美容師として働く人のうち男性は25.2%。およそ4人に1人は男性です。
お店によっては、お客様もスタッフも男性が中心の「メンズサロン」もあります。男性が美容の仕事を選ぶことは、もう珍しいことではありません。
🌿 男子にとっての「美容の仕事」という選択肢
「同性だから相談しやすい」もある
眉や頭皮のことなど、身だしなみの悩みは人に話しにくいものです。お客様の中には「同性のほうが相談しやすい」と感じる人もいます。自分が男性として感じてきたことが、そのまま接客に活きる場面があります。
「好き」を仕事にするルートとして
ファッションや髪型、スキンケアに興味がある男子にとって、美容師や理容師は「好きなことを仕事にする」現実的な道のひとつです。
もちろん、どちらも技術を身につけるまでには練習の時間が必要です。性別に関係なく、「人をかっこよく、きれいにしたい」という気持ちを持ち続けられるかどうかが大切です。
ひとこと
「男だから」「女だから」で選ぶ必要はありません。やってみたいメニューや、なりたい働き方から考えてみてください。
まとめ
- 美容師は、カットやカラーに加えて、眉や頭皮のケア、メイクなど、男性のお客様にも幅広いメニューを提供しています
- 本格的な顔そりは理容師の仕事です。やってみたいことに合わせて、美容師と理容師のどちらが合うかを考えられます
- 美容師のおよそ4人に1人は男性。男子にとっても、美容の仕事は現実的な進路の選択肢です
出典:美容師法、理容師法、厚生省通達「理容師法の運用に関する件」(昭和23年)、総務省「令和2年国勢調査」、(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス」アイビューティーサロン編(いずれも2026年10月確認)
