✨ この記事でわかること
- アイリスト(まつ毛や眉など、目元の美容を専門にする人)が、毎日どんな施術をしているか
- アイリストが働く場所と、仕事の広がり
- アイリストになるのに美容師免許が必要な理由と、免許を取るまでの道のり
- アイリストに向いている人と、知っておきたい安全のこと
✨ 目元が変わると、表情まで変わる
「まつ毛パーマをしてもらったら、朝のメイクがすごく楽になった」「眉を整えてもらっただけで、顔の印象が変わった」。
そんな体験から、目元の美容に興味を持った人もいるかもしれません。でも、それを仕事にするには何が必要なのか、美容師とは何が違うのか、はっきりわからない人も多いはずです。
この記事では、アイリストという仕事の中身と、どうやったらなれるのかを、順番に整理します。
「ちょっと気になる」くらいの気持ちで大丈夫です。まずは、どんな仕事なのかをのぞいてみましょう。
📊 新入生のおよそ6割が「まつエク・アイブロウ」に興味
高山美容専門学校に2026年春に入学した新入生に「美容の中で、今興味がある分野」を聞いたところ、およそ6割が「まつエク・アイブロウ」を選びました。ヘアカット・スタイリングに次いで、2番目に多い答えです。
「美容の仕事に興味を持ったきっかけ」を書いてもらった自由記述にも、目元の施術を受けたときの気持ちが書かれていました。
高校生のとき初めてまつ毛パーマをしてもらってそのときの感動が忘れられなくアイリストになりたいとおもった。
―― 高山美容専門学校の新入生アンケートより
美容に触れてきた中で一番感動したのがマツエクだったので、自分もアイリストという仕事を通して色々な人の美の手助けがしたいと思った
―― 高山美容専門学校の新入生アンケートより
2026年3月に卒業した先輩の進路を見ても、美容師に次いで多いのがアイリストで、2割近くを占めていました。目元の仕事は、美容の道に進む人にとって身近な選択肢のひとつです。
💡 アイリストってどんな仕事?
アイリストは、まつ毛や眉の施術を通して、お客様の目元の印象を整える仕事です。なお、「アイリスト」という名前の国家資格があるわけではありません。目元の施術を専門にする人の呼び名です。
主な仕事を、ひとつずつ見てみましょう。
💡 まつ毛エクステンション ── 1本ずつ、まつ毛を足す
人工のまつ毛を、専用の接着剤で、自分のまつ毛に1本ずつ付けていく施術です。長さやカール、太さの組み合わせで、ナチュラルにも華やかにも仕上げられます。
💡 まつ毛パーマ ── 自分のまつ毛を上向きに
自分のまつ毛にカールをつけて、上向きに整える施術です。「ラッシュリフト」と呼ばれることもあります。まつ毛の長さや生え方を見ながら、その人に合うカールを選びます。
💡 眉(アイブロウ) ── 顔立ちに合う形をつくる
顔の骨格や表情のくせを見ながら、その人に合う眉の形を考えて整えます。眉は、顔全体の印象を大きく左右するパーツです。
🌿 カウンセリング ── 「どうなりたいか」を一緒に考える
普段のメイク、仕事や学校での見られ方、目元の悩み。お客様の話を聞きながら、デザインを一緒に決めていきます。施術のあとの過ごし方や、長持ちさせるためのお手入れを伝えるのも大切な仕事です。
それぞれのメニューの違いや、どれが自分に向いていそうかは、目元メニューの違いと、向いている人で詳しく紹介しています。
📸 アイリストが働く場所
アイリストの働き方は、ひとつではありません。たとえば、こんな場所があります。
- アイビューティーサロン:まつ毛や眉を専門にするお店。いちばん代表的な働き方です
- 美容室:ヘアのメニューと一緒に、目元のメニューも提供するお店
- トータルビューティーのサロン:ヘアセット、メイク、まつ毛、眉などをまとめて提供するお店
- 独立・フリーランス:経験を積んだあと、自分のサロンを開いたり、個人で活動したりする道
民間の調査では、アイビューティーサロン(まつ毛や眉の専門サロン)の市場規模は、2022年の943億円から、2026年には1,323億円と推計されています。男性の利用も、この5年で少しずつ広がっています((株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ)。
アイリストの1日の流れや働き方は、アイリストの1日を追ってみたでも紹介しています。
💡 アイリストになるには? 美容師免許が必要な理由
まつ毛エクステンションやまつ毛パーマを仕事にするには、美容師免許が必要です。
美容師法では、「美容」を、パーマネントウエーブ、結髪(けっぱつ:髪を結うこと)、化粧などの方法で容姿を美しくすること、と決めています。そして、美容師でなければ美容を仕事にしてはいけない、とも決めています。国(厚生労働省)の通知で、まつ毛エクステンションなどのまつ毛の施術は、この「美容」にあたるとされています。
💡 美容師免許を取るまでの流れ
- 養成施設で学ぶ:都道府県知事が指定した美容学校(美容師養成施設)で学びます。昼間や夜間の課程なら2年以上、通信課程なら3年以上です
- 国家試験を受ける:卒業すると、美容師国家試験(筆記と実技)を受けられます。試験は年2回あります
- 免許を登録する:合格したら免許の登録をして、美容師として働けるようになります
ひとつ知っておきたいのは、国家試験の実技に、まつ毛の施術は入っていないということです。まつ毛や眉の技術は、学校の授業(学校によって内容が違います)や、就職したサロンでの練習・研修で身につけていきます。学校を選ぶときは、目元の技術をどのくらい学べるかも確かめておくと安心です。
💡 知っておきたい、安全のこと
アイリストの仕事は、目のすぐ近くで、接着剤や薬剤を使います。国(厚生労働省)も、消費生活センターなどへの相談が増え、まつ毛エクステンション用の接着剤による健康被害が見られるとして、美容所に事故の防止を徹底するよう呼びかけてきました。
だからこそ、衛生の知識や、お客様の目元の状態を見て施術を判断する力が欠かせません。美容師免許が必要とされているのも、こうした知識を学んだ人が担うべき仕事だからです。
保護者の方へ
目元の施術の安全や衛生について、どんなことに気をつけているのかは、目の周りの施術って怖くない?で整理しています。
🌿 アイリストに向いている人
たとえば、こんな人は、アイリストの仕事を楽しめるかもしれません。
- 細かい作業が好き:まつ毛を1本ずつ扱う、集中力のいる仕事です
- 人の顔をよく見るのが好き:顔立ちや表情に合わせてデザインを考えます
- 人と話すのが好き:お客様と向き合って、まとまった時間を過ごします
- 決まりをきちんと守れる:衛生や安全の手順を、毎回ていねいに守ることが大切です
全部に当てはまらなくても大丈夫です。「これはちょっと自分っぽいかも」と思えるものがあれば、もう少し調べてみる価値はあると思います。
🌿 美容師免許があるから広がる道
アイリストになるために取る美容師免許は、目元の仕事だけの資格ではありません。同じ免許で、ヘアの仕事もできます。
- 目元を専門にする:アイビューティーサロンで、まつ毛や眉の技術を深めていく
- ヘアと目元を両方担当する:美容室で、髪型と目元をまとめて提案する
- ヘアから目元へ、目元からヘアへ:働きながら、やりたいことに合わせて道を変える
「指名されるアイリスト」になるためのヒントは、「指名される人」になるためにで紹介しています。
✨ まとめ
- アイリストは、まつ毛エクステンション、まつ毛パーマ、眉などで、目元の印象を整える仕事です
- まつ毛の施術は法律上の「美容」にあたるので、仕事にするには美容師免許が必要です
- 国家試験に目元の施術は入っていないので、学校の授業やサロンでの練習で技術を身につけます
- 美容師免許があれば、目元とヘアの両方に道が開けています
「まつ毛パーマで感動した」「眉を整えてもらってうれしかった」。そんな体験は、もう立派な入口です。まずは、この仕事のことをもう少し知るところから始めてみてください。
✨ もし、もう少し目元の仕事をのぞいてみたくなったら
出典:高山美容専門学校 新入生アンケート(2026年春)・卒業前アンケート(2026年3月)、美容師法(第2条・第6条)、厚生労働省「理容師・美容師免許の取得まで」、厚生労働省「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」(2008年)、(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス」アイビューティーサロン編(いずれも2026年10月確認)
