✨ この記事でわかること
- 卒業生10人が「仕事で一番うれしかった」と答えた瞬間
- シャンプー合格、スタイリスト試験、人間関係――先輩たちが越えてきた壁
- 10人中7人が挙げた「学校で学んだことで、いま活きていること」
✨ 先輩たちは、どんな瞬間に心が動いているんだろう
前編「卒業生10人の毎日」では、サロンで働く先輩の1日の流れや、指名のお客様の数をお届けしました。
朝8時の掃除から、夜23時の自主練まで。1日の重心が「営業+練習」にあることや、デビュー後には月150〜300人のお客様を担当するようになることが、数字でくっきりと見えました。
でも、数字や時間割だけでは見えない部分があります。
先輩たちは、何を励みに毎日を続けているのか。逆に、どんな時期につらかったのか。そして、いま振り返って”これがあったから今がある”と思える、学校での経験は何だったのか。
後編では、その”心の中”を覗いていきます。
📸 仕事で一番うれしかった瞬間
10人全員に聞いたなかで、もっとも声の温度が上がった質問でした。
数回しかそのお客様とお会いしてないのに、シャンプーや接客などを褒めていただけたことがとにかく嬉しくて、自信にも繋がりました✨
あるスタッフが退社した際に会話したお客様から、「もう沼尾さん以外考えられないので、どこにでもついていきますよ」とお言葉をいただくことがありました。
次回予約のご案内をした際、お客様が希望された日時に私が不在で、そのことを伝えると、私が出勤の日にずらしてくれて、私を選んで予約を入れてくれているというのを実感できたのが1番嬉しかったです!
普段スタイリングをしないお客様にレクチャーしながらスタイリングをした時、正直上手く伝わっているか不安でしたが、喜んでいただきました。直接感想を伝えてくださったり、笑顔が見られるのがとてもうれしく、励みになります。
指名できて下さっているお客様に、「貴方と会えると思ったら毎日頑張れる」と言って頂きました。お客様にとってそんな存在になれている事に凄く喜びを感じました。
「ありがとう」が、直接、声で、表情で、ときにDMで返ってくる。
「またこの人がいい」「あなた以外考えられない」「あなたと会えると思ったら頑張れる」――この距離の近さが、美容師という仕事の魅力なのだと、10人の言葉が口を揃えて教えてくれます。
🌿 正直、大変だった時期もありました
きれいな話だけではありません。「大変だった時期はありましたか?」という質問にも、全員が正直に答えてくれました。
入社1年目のシャンプー合格までとても辛かったです。シャンプーに合格するまではお店の清掃や声出しがメインになるので、早く合格しようと大変だった記憶があります。
月に1度しか受けられないデザイナー試験に2度不合格となり、合格するまでのモチベーションを維持することが大変でした。しかし、諦めずに努力を続け、厳しい審査を乗り越えた経験があるからこそ、現在は自信を持ってお客様に技術とサービスを提供できています。
入社して6月までは体調を崩したり、人間関係や先輩方との距離感で悩んだ時期もありました。人事の方や店長のおかげで解決して、やりたいことをのびのびとさせて頂けているので、早くスタイリストになって、成長した姿でお返ししなきゃなといつも思ってます!
特にパーマを巻き始めた頃です。クオリティを意識するとスピードが落ちてしまい、スピードを意識するとクオリティが下がってしまって、なかなか思うようにできませんでした。
シャンプー合格の壁、スタイリスト試験の壁、人間関係や体調、スピードと品質の両立。形は違っても、全員が一度は壁にぶつかっています。
そして、もう一つ共通していたのが、「大変だった」だけで終わる人が、ひとりもいなかったということ。その経験が成長や自信、いまの仕事の充実感につながっていると、それぞれの言葉で語ってくれました。
「ぶつかって、乗り越えて、また次の壁がきて、また越える」――先輩たちのキャリアは、その繰り返しの上に立っています。
💡 学校で学んだことで、いま活きているのは?──10人中7人が同じことを挙げました
最後に、これは本当に驚いた結果でした。
「学校で学んだことで、今の仕事に活きているものは?」と聞いて返ってきた答えの多くが、同じ方向を向いていたのです。
入社してすぐ感じたのは掃除です!高山の掃除ってすごく厳しいと思うんですけど、それが入社してから本当に助かりました!!周りの同期が目につかないところまで掃除すると褒められるし、自分の当たり前の感覚が高山で育てられてるんだなと感じました!
高山では、挨拶や掃除など「当たり前のことを当たり前に行う大切さ」を学びました。学生のうちからマナーやルールを身につけられたことは、現在の仕事にも大きく活きています。
高山の授業には、技術だけではなく接客も組み込まれていたため、コミュニケーションの大切さを教えていただきました。
高山で学んだ挨拶や人間力の大切さは、接客や会社での人間関係構築に活きています。
「カット技術」や「カラーの薬剤知識」ではなく、「挨拶・礼儀・接客・掃除」を挙げた人が、10人中7人いたのです。
技術はサロンに入ってからも磨ける。でも、「当たり前のことを当たり前にやる力」だけは、学生のうちに体に染み込ませておかないと、後から取り戻すのが難しい――10人の声が、そう教えてくれます。
加えて、学校での課外活動が現場に直結したという声も複数ありました。
学生のときはWDコンテストに挑戦したり、オープンキャンパスにスタッフとして参加させていただいていたのですが、そういった「何かチャンスがあったらチャレンジする精神」を学べたので、それが今でも活きているなと思います!
ヘアショーを通して、一つの作品や目標に向かってみんなで協力して作り上げるチームワークも学び、現在のサロンワークでもその経験が役立っています。
コンテスト、オープンキャンパスのスタッフ、ヘアショー――学校の中の小さなチャレンジが、卒業後の現場でそのまま効いているのがわかります。
✨ 後編まとめ──10人の答え合わせ
前後編を通して、10人の卒業生の言葉を3つに要約してみます。
1.「ちょっと好き」を信じていい
きっかけは人それぞれでも、ほぼ全員が高校生までに「自分の心が動いた瞬間」を進路の入口にしていました。あなたの今の「好き」は、十分にスタートラインになります。
2. 全員が、壁にぶつかったことがある
シャンプー合格、スタイリスト試験、人間関係。形は違っても全員に「大変だった時期」があり、そして誰ひとり「大変だった」だけでは終わっていませんでした。
3.「当たり前を当たり前にやる力」が、現場でいちばん効く
技術はあとから磨ける。けれど、それを支える土台――挨拶、掃除、接客、コミュニケーション――は、学生のうちに身につけておきたい。多くの先輩に共通するメッセージでした。
あなたの今日の「好き」が、この10人の先輩たちの今日に、ちゃんとつながっています。
✨ もし、もう少し先輩たちの世界をのぞいてみたくなったら
→ まだ前編を読んでいない方は こちらから「卒業生10人の毎日(前編)」
🌿 今回ご協力いただいたサロン
お忙しいなか、貴重なお話を聞かせてくださった先輩方、そして在籍サロンの皆さまに、心より御礼申し上げます。




